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この本について
2019年に初版が発行された本です。(原書Atomic Habitsは2018年)
Atomic Habits 最小習慣とは、より多くの仕組みの一部をなす、小さな習慣のことです。
著者のジェームズ・クリアー氏は、「習慣」「意思決定」などを専門とし、書籍の執筆だけでなく、多数の講演もおこなっているそうです。
クリアー氏は高校生の時に、クラスメイトがフルスイングした野球バットが飛んできて、目に当たり、一時は昏睡状態になるような大怪我を負いました。しかしその後徐々に回復し、デニソン大学へ入学して再び野球チームに入りました。それから、良い睡眠習慣や学習習慣をつけ、勉強の成績も野球の成績も着実に上がっていき、怪我から6年後にはESPNアカデミック全米チームに指名されたのです。
その経験からクリアー氏は「初めは小さくて取るに足らないように見える変化でも、何年も続ければ、やがて驚くような成果をもたらす」という教訓を得ました。
この本では、良い習慣を身につけるための実践的な仕組みが紹介されています。それらは全て、生物学・神経科学・哲学・心理学などを参考にし、科学的に裏付けられたものです。
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直線的な進歩は期待しない方が良い
当書では、摂氏マイナス3度から徐々に温度上昇していく部屋に置かれた角氷が、0度でいきなり溶け始めることを例に挙げて、進歩とはどういうものかを説明しています。
習慣は、決定的な境界を越えて新しいレベルの成果を引き出すまで、何の違いももたらしていないように見えることが多いので、どんな目標でも直線的な進歩を期待していると、ガッカリしてしまいます。最も強力な成果は停滞期を打ち破ってから遅れて現れるので、わずかに変化しているのにも関わらず、明確な成果が見えない初期や中期の段階にやめてしまう事が多いと述べています。
確かに私も調子がいい時はやる気があるのですが、何も変化がないように見える時期や失敗続きの時は、なかなかモチベーションが上がりません。しかし、この本を読んで、「そもそも進歩は直線的でない」ということを知っただけで、あまり成果が感じられない時でも、今は停滞期でそういうものだと割り切って淡々と続けられるような気がしてきました。
このブログも当記事でまだ7記事目なので、初期の初期ですね。停滞期の以前の段階なので、今はとにかく、完璧を目指さずに、記事を増やしていく中で小さな改善を重ねていきたいと思います。
モチベーションを過大評価せず、環境を重視しよう
クリアー氏は、良い習慣も悪い習慣も、きっかけによって始まると述べています。そして、人間の最も強力な感覚能力は視覚なので、目に見えるきっかけが行動を最も強く促すそうです。好ましい習慣のきっかけは、はっきりと見えるようにし、反対に、悪い習慣をやめるには、きっかけを遠ざけて見えないようにするようアドバイスしています。
私が、最もやめたい習慣はYouTubeを目的もなくダラダラと見る事です。気が付くといつの間にか、何十分も経っていて時間を無駄にしています。特に疲れている時やストレスが溜まっている時などは現実逃避したくて、やめなきゃと思っていてもなかなかやめられません、、、もちろんストレスの原因を取り除くのも大事ですが、YouTubeにアクセスしやすい状況を変えなければと思い、数ヶ月程前に、スマートフォンからYouTubeアプリを消しました。ダラダラとYouTubeを見てしまう時は、だいたい寝転んでスマホで見ていたからです。
目的を持って能動的に使いさえすれば、YouTubeには勉強になるコンテンツもたくさんあるので、基本的にスマートフォンで見るのはNGで、パソコンから見るならOKというマイルールにしました。
結果、完全に見なくなったわけではありませんが、以前よりはYouTubeを視聴している時間はだいぶ減っています。スマホのホーム画面からYouTubeアプリのアイコンがなくなった事により、スマホを開くたびにあの赤いアイコンを押したくなる衝動と戦わなくて済むようになったからです。
おわりに
当書には、「やる気」などは頼りにせず、無理なく続けられる仕組み作りの方法がたくさん載っています。良い習慣を身につけたい人、悪い習慣をやめたい人は、一度この本を読んで、Atomic Habits 最小習慣の力を実感してみてはいかがでしょうか?