本の橋渡し

本の感想を書くブログです。 (たまに映画、美術、音楽についても書ければ良いなと思っております。)

小説

自分の嫌な部分を否定してしまう時は「分人主義」を思い出そう━━『空白を満たしなさい』(本)平野啓一郎(著)

※本ページはプロモーションが含まれています この本について 2012年11月発行の平野啓一郎さんによる小説です。『空白を満たしなさい』は2022年にNHKでドラマ化もされているようですが、ここでは原作の本について書かせていただきます。 勤務先の会議室で目が…

「村の為にならない人間は削除されていく」縄文時代、現代社会、そしてコンビニは同じ構図?━━『コンビニ人間』村田沙耶香(著)

※本ページはプロモーションが含まれています 2016年7月発行の村田沙耶香さんによる小説です。 第155回(2016年)芥川龍之介賞を受賞しています。 私は村田さんについては何の情報も知らずに読んだ(Audibleで聴いた)のですが、 この小説の冒頭の部分を聴い…

''こつこつ''継続する、という事━━『羊と鋼の森』(文春文庫)

※本ページはプロモーションが含まれています 今回は2016年に第13回本屋大賞を受賞した「羊と鋼の森」宮下 奈都(文春文庫)の感想を書いていきたいと思います。 それまでピアノを触ったことさえなかった外村青年が、偶然にピアノ調律師の板鳥と出会い、その後…