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今回は、映画『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』(原題Fantastic Beasts: The Secrets of Dumbledore)の感想を書いていきたいと思います。
『ハリー・ポッター』シリーズのスピンオフである『ファンタスティック・ビースト』シリーズの3作目です(全5部作を予定)。
1、2作目と同様に、今作にも主人公で魔法動物学者であるニュート・スキャマンダーと魔法動物たちとのコミカルな絡みがあり、思わずクスっと笑ってしまうような面白いシーンがありました。
また、ホグワーツ魔法魔術学校やホグズミード村もかなり登場し、おなじみの「ヘドウィグのテーマ」などの音楽も流れてきて、「ハリポタ」ファンがワクワクする要素がたくさんありました!
映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』では、ホグワーツの元校長アルバス・ダンブルドアとその弟アバーフォースの間には妹アリアナの死をめぐって確執がある事は少しだけ触れられていましたが、今作ではその事についてアルバス自身がニュートに語っています。
いつも聡明で完璧に見えるアルバス・ダンブルドアですが、その過去を知ると、闇の魔法使いゲラート・グリンデルバルドの能力に魅せられて本当に大切な事が見えなくなってしまう一面もあったという事が分かります。
この、善人サイドである人物の「影」の部分も描かれている事が『ハリポタ』&『ファンタビ』シリーズの最大の魅力だと私は思います。
ダンブルドアの過去以外に例を挙げると
- ハリーの父ジェームズ・ポッターとシリウス・ブラックが学生時代にセブルス・スネイプにした事
- ホグワーツ教授陣やその他大人たちの生徒に対する依怙贔屓(えこひいき)
- ドラコ・マルフォイに向かって「セクタムセンプラ」の呪文を使って致命傷を与えてしまったハリー
などです。
完全な「良い人」ではない善人サイドの登場人物たちに人間味を感じて、親近感を覚えるのです。
前作『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』までは、ジョニー・デップがグリンデルバルドを演じていますが、今作は“ 北欧の至宝”と称されるマッツ・ミケルセンがが演じています。
髪型やメイクなどは、ジョニーが演じたグリンデルバルドにあまり似せていないのにもかかわらず、動作や表情、醸し出す雰囲気がとても似ているように感じました。(俳優さんってすごい!)
マッツが演じるグリンデルバルドは、ジョニーが演じたグリンデルバルドの雰囲気を残しつつも、アルバス・ダンブルドアとお互いに対をなしていると同時に重なる部分もあるという関係(ハリーとヴォルデモート卿もそうでした)が前作より強調されているように見えて、はまり役でとても良かったです!
143分があっという間で楽しかった~早く続編が見たいです!